「証拠金維持率」とは?安全性を重視して日経CFDで利益を上げるべき

>

前回「CFDにおける証拠金取引とは?日経225先物を事例に解説」の記事では証拠金の基礎について解説しました。

今回からは、すこしづつ実戦の例も交えて、CFD取引の説明を進めていきたいと思います。

さて、取引中、常にチェックしておくべき数字に、各CFDの価格増減とともに「証拠金維持率」があります。

単位はパーセント(%)であらわされ「証拠金100%」の状態というのは「有効証拠金」と「必要証拠金」がイコールの状態のときです。

漢字だらけの言葉が連発で出てきましたのでひとつづつ説明していきます。

「有効証拠金」と「必要証拠金」とは

※「証拠金」・・・口座に入金してある総額。CFD取引の資金。これは分かりますね。バクチでいうタネ銭、軍資金です。

※「必要証拠金」・・・ポジションを建てるために必要なお金。

赤マルで囲った金額です。

注意しなければいけないのは、この金額は商品ごとに違い、常に変動するということです。

日本225(日経225平均)なら今この瞬間に玉を建てた場合19185円が口座に入金してある総額から「拘束証拠金」としてキープされてしまいますし、米国30(ダウ30種平均)なら、それは20864円になります。

100万円あったとすれば、今後CFD取引で使えるお金は98万815円(日本225)になるということです。

しかし、日本225が今後2万円に上昇したとすれば「拘束証拠金」は2万円になり、CFD取引に使えるお金も98万円に減ってしまいます。

ただし「評価損益(含み損・含み益)」も有効証拠金に反映されるため、単純にそうはならないのですが、まあ、おいおい分かっていくとおもいますので、ここではとりあえず”「必要証拠金」=「CFD商品の値段」””「拘束証拠金」=CFDを建てた後に口座から引かれる金額”と覚えておいてください。

「有効証拠金」とは「証拠金」±評価損益

CFDを建てると当然ながら含み損・含み益が出てきます。

ですから、そのぶんだけ「証拠金」が(見かけ上)増減します。

前出のように、日本225を19185円で買い建てて、18185円に-1000円値下がりした場合、-10000円の含み損が出る計算になりますので、「有効証拠金」は100万円-10000円で99万円になります。

逆に日経225を19185円で売り建てて、同じ状況になったとすれば「有効証拠金」は100万円+10000円で101万円になります。

なぜこんな数字を計算するのかというと、CFDで利益が出てプラスになっている場合、そのプラス分も証拠金として使えるからなのです。

「証拠金」として100万円入金していて「有効証拠金」が101万円になった場合、CFDではその仮の利益の1万円分もCFDを建てるお金として使ってもいいよ。というルールになっているのです。

強いて例をあげればパチンコの出球やカジノのチップみたいなモンでしょうか。なんか例えがギャンブルばっかですね(笑)

ある程度増えた時点(含み益)で換金すれば、フトコロの現金(証拠金)がリアルに増えますが、その分を再投資することもできるという。

「証拠金維持率」とは

さて、「必要証拠金」と「有効証拠金」がなんとなくわかってもらえたかとおもいますので、いよいよ本丸の「証拠金維持率」(業者によっては証拠金使用率とも)にまいりましょう。

”率”というだけあって、単位は%です。

計算式は

「有効証拠金」÷「必要証拠金」

です。

ケースA(証拠金の変動は無視)
「証拠金」100万円
「必要証拠金」19185円(日本225×1)
「評価損益」-10000円
「有効証拠金」99万円

とした場合。

99万円÷19185円=51.6

で証拠金維持率(百分率)は51.6×100で5160%となります。

「証拠金維持率」は基本的に100%以上を維持しておく必要があり、安全圏は200%以上、101~199%は黄色信号、100%を割ると赤信号、80%を下回ってくるとカラータイマー点滅状態、それ以下になると追証(証拠金の追加入金)や強制ロスカット(強制的にポジションを整理、反対売買される)ことになりますので、絶対に200%を下回らないように注意してポジション建てをしてください。

同じ状態で2倍の利益を狙って、建て玉を2にすると

ケースB(証拠金の変動は無視)
「証拠金」100万円
「必要証拠金」38370円(日本225×2)
「評価損益」-20000円
「有効証拠金」98万円

「証拠金維持率」98万円÷38370円=2550%

と証拠金維持率も半分になってしまいます。

この例だけをみると「まぁ2~3万円損しても200%切ることなんて無いな」と思えるでしょうが、大抵の方は取引を始めたからには早く利益を出したいものでして、この「逸(はや)る心」が結構な難敵なんです。

と、いうのも、例では日経平均が1000円動くことを想定しましたが、日経平均が一日に1000円も動くことなんてのは年に1回も無くて(あったら新聞のトップニュースになるレベルです)一ヶ月でもやっと動くがどうかという値幅だからです。

でも、せっかく口座を作って資金を投入したんだから「出来れば今日、待っても2~3日で2,3万円儲けたい」ってのが人情ですし、その気持ちはよく分かります。

じゃあ、どうするか。

日経平均CFDで利益を上げるためには?

+274.55
+171.26
-95.63
-90.03
-34.99
-90.12
+64.55
+286.03
+29.14
-24.25
-32.12
+12.76
-68.55
-65.71
-414.50
+43.93
+177.22
-276.94
+217.28
+14.61
-154.26
-153.96

これはなんの数字かというと、2017年3月の日経平均の当落値です。

22営業日で±90円以上の値動きが半分以上の12日ありますので、一日100円程度の増減は2日に一回ぐらいは期待できそうです。

建て玉×1で100円動くと1000円の損益が出ますので、「1~2,3日で2,3万円」を達成するには「建て玉を増」やせばいいことになりますね。

ケースC(証拠金の変動は無視)

「証拠金」100万円
「必要証拠金」191850円(日本225×10)
「評価損益」±10000円
「有効証拠金」99~101万円

「証拠金維持率」99~101万円÷19万1850円=520~530%

±10000円でサッパリ決済できるなら、証拠金維持率は500%をキープできる計算ですので、十分安全な取引になります。

「サッパリ決済」できれば・・・

運悪く・・・
+274.55
+171.26
-95.63←ココで買ってしまった場合は
-90.03
-34.99
-90.12
+64.55
+286.03
+29.14
-24.25
-32.12
+12.76
-68.55
-65.71
-414.50
+43.93
+177.22
-276.94
+217.28
+14.61
-154.26
-153.96

ケースD(証拠金の変動は無視)

「証拠金」100万円
「必要証拠金」191850円(日本225×10)
「評価損益」-9563円
「有効証拠金」99万437円
「証拠金維持率」99万437円÷19万1850円=520%

「証拠金維持率に余裕はあるし、9000円も損するのはイヤだから、まぁもう一日待ってみるか」
と思いませんでしょうか?

そのまま、2,3日経つと

-90.03
-34.99
-90.12

初日の-95.63と併せて、-310.7円になっちゃいました。

ケースE(証拠金の変動は無視)

「証拠金」100万円
「必要証拠金」191850円(日本225×10)
「評価損益」-3万1070円
「有効証拠金」96万8930円
「証拠金維持率」96万8930円÷19万1850円=510%

証拠金維持率こそそんなに変わってませんが、含み損が3万円をオーバーしてしまいました。

「あ~あ・・・失敗したな・・・」とここでロスカットしてしまうと、翌日から

+64.55
+286.03
+29.14

見事に反発。三日で+382.7円と、マイナス分を補って余りある上昇に。

「あ~、待っときゃよかった!!!」と悔しがっても後の祭り。

しかし、これで「少々のプラス、マイナスはしばらくすれば元に戻る」というパターンが思考回路にインプットされたことと思います。

しかし、そのとき「1~2,3日で2,3万円」という目標はもう達成できなくなっちゃいます。

たとえ、短期間でマイナスになっても、長期的に見ればプラスに転じるというのは、長期投資の考え方であって「1~2,3日で2,3万円」というデイ・トレード的な考え方は捨てなければ成立しなくなりますからね。

今回のまとめ

「証拠金維持率」と「トレードスタイル」はセットで考えなければいけません。

短期(1~3日)なら、狙う値幅も取引期間も短いので、証拠金維持率は安全圏ギリギリまで攻めてもOKです。

100万円で日本225CFDなら20玉あたりまでは(証拠金維持率260%前後)いけるでしょう。

その代わり、±100円程度でスッパリ決済出来る潔さが絶対条件です。中期(1週間~1ヶ月)では、サンプル例ぐらいに10玉500%はキープしておきたいですね。

できれば、建て玉もいくつかの商品に分散しておくのがいいでしょう。

長期(一ヶ月以上)となると1~5玉1000%が目安でしょうか。

銀行金利を受け取るような感覚になりますが、銀行より遥かに利率はいいかと思います。

また、この場合だけFXのスワップポイントのような「オマケ」をもらえるチャンスもあります。

口座が複数あれば、A口座では短期取引、B口座は長期取引・・・というようにトレードスタイルを分散して投資をする方法もありますので、資金が分割できるようなら考えてみてもいいでしょう。

CFDで利益を上げるための方法【CFD入門】

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です